2008年11月1日土曜日

「小規模建築物の地盤と基礎の研修」 八鹿会場(2008.9.29)

神戸会場の記事からの続きになります
先に神戸会場の記事をご覧ください⇒神戸会場の報告


【八鹿会場】
2008年9月29日(月)  長寿の郷研修室

  1. 但馬地域の地盤の特徴 (沖村 孝氏 (前掲)) 
  2. a.地震と地盤 b.地盤調査 (荒木 繁幸氏(前掲))   
  3. 地盤改良 (八谷 誠氏(前掲))  
  4. 基礎形式 (北川 義治氏(前掲)) 
  5. 宅地被害と耐震化 (南部 光広氏(前掲)) 


 但馬地域の3支部のご協力によって地域の会員への告知が充分に行き届き、この日も定員オーバーのも申し込みで、会場一杯の参加者をお迎えしました。

 急に秋めいた冷たい雨の降り止まない一日。朝からの研修にも拘わらず、会場は参加者で埋まりました。

 この研修で特筆すべきは、何と言っても地元豊岡ご出身の沖村先生(神戸大学名誉教授)の但馬地域の地盤特性の講義です。この講義は沖村先生曰く“本邦初公開”の貴重なお話でした。地元の方もこれまであまりご承知でなかった事項も含まれていたとのことで、沖村先生のご厚意もあり、この有意義なお話を豊岡支部ホームページにアップしてくださっています。関心のある方は是非豊岡支部のホームページをご覧下さい。
(http://www7.ocn.ne.jp/~ha-toyo/hokoku/after/h20.html)

  今回の研修には県下の殆どの地域の会員の参加を頂きました。神戸会場の3日間拘束研修にも、遠方から足を運ばれた会員の方々もいらっしゃいます。これは会員の皆様の専門研修へのニーズの表れと考えます。

  研修を通じて参加者の皆様にアンケートにもご協力いただきました。貴重なご意見の数々を賜りまして誠に有難うございました。皆様の声を今後に生かすことでこれからも防災特別委員会では他の委員会や支部等と連携を図りながら会員のスキルアップを図る実務に即した専門研修などを開催したいと考えています。 ありがとうございました。



追記)冒頭で原防災特別委員会委員長の挨拶と住宅瑕疵担保履行法の地盤に関する取り扱いについての解説があり、最後に熊田南但支部長のご挨拶を頂きました。
(文責:正木恵子)





「小規模建築物の地盤と基礎の研修」 神戸会場(2008.8.22~9.5)

*「小規模建築物の地盤と基礎の研修」 神戸会場


 「小規模建築物の地盤と基礎の研修」は2年前に小規模建築物の基礎と地盤を対象に基本的な項目を押えた内容の専門研修として初めて神戸で開催しました。3日間通しの研修という新たな意欲的試みでしたが、お蔭様で多数の会員の参加がありました。今回はさらなる理解を深めるために例題解説などを含める内容とするとともに、県下では特徴的な地盤特性を持つ但馬地域に注目し、この地域の会員の利便性をふまえて南但・豊岡・浜坂の3支部のご協力を頂いて八鹿会場でも1日講習を行いました。
 講師陣は今回も「新・神戸の地盤減災研究会」に全面的にご協賛頂きました。今年の建築士会連合会会報「建築士」の1月号から6月号まで「やさしい地盤のはなし」の連載も執筆頂いた第一線で活躍されている皆様です。また、神戸会場では神戸市すまいの安心センター“すまいるネット”にも後援いただきました。

【神戸会場】
2008年8月22日(金)、29日(金)、9月5日(金) すまいるネットセミナー室
 
第1日目:(8月22日)

  • 地盤調査 (荒木 繁幸氏・株式会社ダイヤコンサルタント) 
  • 直接基礎 (北川 義治氏・川崎地質株式会社) 
  • 例題解説 「地盤の支持力、地中応力、沈下計算」(荒木、北川) 

第2日目:(8月29日)

  • 地盤改良 (八谷 誠氏・中央復建コンサルタンツ株式会社) 
  • 擁壁・山留め(南部 光広氏・応用地質株式会社)
  • 例題解説 「深層混合処理工法による柱状改良体の長期許容支持力、浅層混合処理工法による改良地盤の長期許容支持力、浅層混合処理工法の設計」(八谷) 

第3日目:(9月5日)

  • 環境への配慮(北川 義治氏・川崎地質株式会社) 
  • 造成宅地災害と宅地造成等規制法の改正(沖村 孝氏・神戸大学名誉教授) 
  • 例題解説 「重力式擁壁の設計、L型擁壁の設計」(南部)  


  真夏に延べ3日に及ぶハードな研修、告知の遅れという悪条件でしたが、熱心な会員の皆様のお申し込みは定員30名をはるかにオーバー。お断りするのも申し訳なく、会場定員ギリギリまでの申し込みを受け付けさせて頂きました。第一日目は37名、第2日目は36名、第3日目38名の出席で、暑い季節の満員の会場は窮屈な状況でご不便をお掛けしましたが、皆様最後まで集中して受講されました。

 初めての試みの例題解説の演習は、講師も参加者も慣れないことで双方少し戸惑いもあったようですが、新たな試みとして一定の評価は頂いたようです。

 講師の先生方も前回に増してパワーアップしていただき、資料作成から質疑回答まで非常にご丁寧に対応してくださいました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。



追記)第一日目冒頭には垂水会長の挨拶と原防災特別委員会委員長から新法である住宅瑕疵担保履行法の地盤に関する取り扱いについても解説がありました。

(文責:正木恵子)